キースジャレット(Keith Jarrett)のおすすめCD、アルバム紹介

キースジャレット(Keith Jarrett)のおすすめCD紹介

キースジャレット(Keith Jarrett)のおすすめCD、アルバム紹介

キースジャレット(Keith Jarrett)が参加しているCDで、インターネットで買えるものの一覧です。実際に聞いた人の感想を掲載していますので、お勧め度もわかります。CD選びの参考にしてください。




発送可能日
通常24時間以内に発送
価格
996円
発売年月
1990-10-17
タイトル
Waltz for Debby

アーティスト
Bill Evans
Scott LaFaro

収録曲
1:My Foolish Heart
2:Waltz for Debby [Take 2]
3:Waltz for Debby [Take 1]
4:Detour Ahead [Take 2]
5:Detour Ahead [Take 1]
6:My Romance [Take 1]
7:My Romance [Take 2]
8:Some Other Time
9:Milestones
10:Porgy (I Loves You, Porgy)
結局、これか!
レビュー日:2008-07-16  評価:★★★★★
 このCDは、日本で最も売れているジャズのCDらしい。ジャケットもいいが演奏もいい。雑音のようで雑音でない今となってはBGMの一部と化している饒舌なオーディエンスもいい。

 薄幸のベーシスト、スコット・ラファロが入っているエバンス・トリオのCDあるいはLPはこれを含めて4枚しかない。そのうちの一枚というのが”Village Vanguard”でのこのLiveともう一枚の”Sunday At V.V.”一枚というのは余りにも有名で、とやかくいまさら言うこともないが、何しろ40年以上も前のことなのだ。それが、いまだによく聴かれるし、よく売れている。ちょうど同時期のビートルズと同じように・・・・。それが、嬉しい。

 だから、私も今頃になって、思い出したようにこのCDをお薦めする。
 これ1枚でジャズが好きになった人を大勢知っている、それでいいのだ。

My foolish heart ・・・
レビュー日:2008-06-23  評価:★★★★★
「My foolish heart」・・・、言葉にできない素晴らしさです。個人的にはJAZZピアノの究極の2曲のうちの1曲です。エヴァンスの1つ1つの音を確かめるようなピアノはもちろんのこと、最後の、客の拍手の音まで完璧な、奇跡のような曲です。
(究極の2曲の、もう1曲は、ソニー・クラークの『リーピン&ルーピン』の「Deep in a dream」で、この素晴らしい曲には、今はいない親友への思いもあり、この曲も究極の1曲とせざるを得ません。)

別テイクが並べて収録されている理由について
レビュー日:2008-06-23  評価:★★★★★
 多くの人に愛されているアルバムであることがレビュー数と評価から理解できます。別テイクに関するレビューが気になり、本レビューを書くことにしました。
 ジャズはビッグバンドのように各パートの編曲がしっかしりていてAd-libの部分が明確に指定されるものから、主なテーマとコード進行が決められているだけで演奏の中味は演奏者がお互いの出す音に触発されながらImprovisationで進めていくものまで多様です。特に後者において、曲の題名は同じでも違った演奏であり、それぞれの演奏が価値を持ちます。
 本アルバムではボーナストラックとして"Waltz for Debby", "Detour Ahead", "My Romance"の別テイクが収録されています。これらは録音の日、保険の意味で2回録音されたものの一方ですが、高いクオリティを持つことからCD化にあたって収録されたとのことです。なお、他の曲は1発録りだったとのことです。ジャズの演奏を学んでいる人には異なった演奏を連続して聴くことで「こういうアプローチができるのか」というように演奏を学ぶのに役立ちます。
 また、本録音から2週間も経ない1961年7月6日に交通事故でこの世を去ったジャズベースの変革者であるScott LaFaroの数少ない演奏の記録を後世に伝えるという重要な意味も持ちます。

最高のトリオ
レビュー日:2008-05-06  評価:★★★★★
ビル・エヴァンス。スコット・ラファロ。ポール・モチアン。
この三人が集まったのは奇蹟だろう。

聞けば聴くほど味がでる。
まずEvansの完成されたタッチに感動する。そしてLaFaroの雄大なベース音に敬服する。
最後に二人のプレイを最大限に引き立ててる、Motianの器用で繊細なドラミングに唸らされます。結局何回も聴いて行き着く結論は、この三人じゃなきゃ駄目だってことだよな。
ラファロとモチアンは正反対のプレイのようで、完全にとけあっていてどっちが抜けても駄目
なのが、この一枚でよくわかる。ラファロのポワーンって音に、モチアンの器用なシンバルの
響かせかたが合うんだな、これがまたさ。My Romanceのやり取りは最高だね。

そして最後に思うが、Bill Evansという人がもっともやりたかった音楽ってのは
多分、Waltz For Debbyなんだろう。この1曲で、それまでの慣習も全部ぶち壊して
新たな音楽の世界を切り拓いたのは間違いない。これが始まりであり完成でもある。

1961年6月25日
レビュー日:2008-04-14  評価:★★★★★
1961年6月25日、日曜日のヴィレッジ・ヴァンガード。
偶然その場に居合わせた人たちは、その名演を気づいていなかったらしい。不思議な現象である。騒がしいお喋り、女性の笑い声。しかしそのノイズが少しも名演を毀損していない。演奏は黙殺され、天使が来る場所が出来た。その天使の聴く場所に偶然マイクがセットされていたかのように、私たちは録音装置を通して奇跡を聴くことが出来る。







発送可能日
通常24時間以内に発送
価格
1861円
発売年月
1999-10-19
タイトル
The Melody at Night, With You

アーティスト
Keith Jarrett

収録曲
1:I Loves You, Porgy
2:I Got It Bad (And That Ain't Good)
3:Don't Ever Leave Me
4:Someone to Watch over Me
5:My Wild Irish Rose
6:Blame It on My Youth/Meditation
7:Something to Remember You By
8:Be My Love
9:Shenandoah
10:I'm Through With Love
なんと申しましょうか...
レビュー日:2008-07-21  評価:★★★☆☆
元々当たり外れの大きいアーティストと言われていますが,83年や84年のスタンダードジャズトリオの音と比べると聴くすべもないくらいがっかりしました。キースである必要がないように思えます。

ジャズが好きじゃない人が,今流行の言葉で言う「癒し系」の曲として聴くには悪くないかも知れませんが,再起を期待していたジャズファンには期待外れでしょう。少なくとも私はがっかりしました。

まぁ,晩年と言えるような位置づけですし,全盛時代に「枯れ果てた」と考えると,自身を癒す演奏もいいかも知れません。これもキースであることには違いない訳で,このスタイルで新たなジャンル・新たなファンを掴んでくれればいいと思っています。

疲れない静けさ
レビュー日:2008-06-02  評価:★★★★★
 このCDが届いた日は、朝から雨が降り続いていました。
 自営の私は 昨今の経済事情の悪さもあってか、このところ体調を崩していました。
 無理にハッパをかけるのではなく、かと言って わざとらしく暗くもさせない自然な音が、昼となく深夜となく 雨音と今の気分に相まって 妙に落ち着かせてくれるのです。
 音楽を言葉で説明するのはとても難しいですが、ジャズにもミュージシャンにも全く疎い私が、ピアノ一本だけの静かな演奏だけで引き込まれるわけですから、詳しい方であれば もうたまらないことでしょう‥
 “The Melody at Night, With You”  タイトルも素敵ですね。

 やっぱ傑作なんでしょうね 
レビュー日:2008-04-23  評価:★★★★★
このアルバムは大変メロディ重視でキースのソロ作品の中では即興性が薄いし刺激的な和音とかもも控えめですが、あまりにも素直な音に聴いた瞬間泣きそうになったおもいでがあります。
 たまたま当アルバム発売直前の東京文化会館?だったかのでのソロを値段の安い席(音がいいですけど)で聞く機会にめぐまれまして、感動した記憶があるのですが、その直後に出されたアルバムですが、いわゆるジャズっぽさ(ってなに?)とほど遠いとはおもいますが 同じようなケルンコンサートのような甘い音ですが あまりにも素直な音なので。どんなリスナーでも楽しめるでしょう。たまにお世話になる心療内科とかでよくかかっているのは癒されるからなのでしょうか? 

 またソロでもなんでもいいから映像作品がみたいな〜

極めて、繊細で、優しく温かい精神性。
レビュー日:2008-04-07  評価:★★★★★
 三人で、このCDを聴いて、三人ともに深い感銘を受けました。
 極めて繊細で、純粋で、それでいて優しさにあふれた精神性を感じます。
『旅人Jのひとりごと』というブログに、慢性疲労症候群についても少し書かせていただいています。

自然と涙がこぼれます
レビュー日:2007-12-30  評価:★★★★★
CDを聴いて涙が流れたのはこの作品が初めてです。小さい音で流して聴いてもいいし、聴き入って耳を傾けるのもいい、本当に心地よい稀有な作品。







発送可能日
通常24時間以内に発送
価格
1995円
発売年月
2003-04-23
タイトル
ザ・ケルン・コンサート

アーティスト
キース・ジャレット

収録曲
1:ケルン,1975年1月24日,パート1
2:ケルン,1975年1月24日,パート2a
3:ケルン,1975年1月24日,パート2b
4:ケルン,1975年1月24日,パート2c
僕が音楽に望むもの全てがここに宿っています
レビュー日:2008-06-17  評価:★★★★★
タイトル通りで、このケルン・コンサート…僕が音楽に望むもの全てがここに宿っています。▼奇跡的であり必然。キースが当時いつもコンサートで愛用していたピアノが、ケルン公演の日に届かなかった。開演時間になり、急遽、会場に備え付けてあった調子の良くないピアノでの演奏だったと知った時に、僕は打ちのめされ、感動した。それで、この演奏なのです。後にも先にも、このケルンを超越した演奏は発表に至っていません。▼きっと神がいて、この演奏は正に僕たち人間みんなへのプレゼントだと感じています。聴いて下さい。

潜在意識に染み込む音
レビュー日:2008-06-02  評価:★★★★★
 ピアノのソロが、まるでオーケストラのように 宇宙に向けて響き渡っています。
 いい感じのフレーズが散りばめられており、とても33年以上も前の音だとは感じられません。
 何の予備知識も無い私にも、拡がるエネルギーに包まれた魂の音を感じることが出来ます。
 何と言うのか、私たちの誰もが いつかどこかで記憶している透明なものを思い出させてくれるような演奏だと思います。
 ジャケット写真が 臨場感を伝えてくれていますね。 まさに魂の芸術です。

アンコールの謎が解けた!
レビュー日:2008-05-20  評価:★★★★★
 ――というほどの物ではありませんが、最近、海賊盤で日の目を見た2月2日ブレーメンでのソロ・コンサートの模様を聴くと、アンコールで、「宝島」を演奏していました。

 本作のアンコールも、本編のヨーロピアンでクラシカルな演奏に比べて、土着的でヴィヴィッドな、生の喜びに溢れる演奏が聴かれますよね。
 75年2月当時、ヨーロッパでのキースの気分がそんな感じだったのでしょう。

 一番最初、本作がCD化されたとき、全体の流れを乱すということで、アンコールがカットされていたこと、ご存知ですか?

 マンフレッド・アイヒャーか誰か判りませんが、キース・ジャレットの真髄を理解していない輩の蛮行でしたね。

 本作を聴くと、若い頃一人旅をした、北海道の青い空が無性に思い出されます

素晴らしい音楽
レビュー日:2008-05-20  評価:★★★★★
聴いていると、その世界に入り込んでしまう素晴らしい音楽。

なんて美しい音楽が紡がれていくんだろう。音楽がはじまった冒頭から魅了されました
レビュー日:2008-05-04  評価:★★★★★
 興に乗ったキース・ジャレットの呟き、口ずさむ声が、ピアノの歌と不思議にマッチングした「パート1」(26:01)。
 終盤、20分10秒あたりのピアノのアルペジョの繰り返しからはじまる音楽の美しいこと! まるで、湧き上がる泉のような、流れ下る滝のような音楽のほとばしり。この音楽の流れに永遠に浸っていたい、そんな気持ちにさえ駆られました。

 最後のトラック4、「パート2C」(6:56)の、軽やかで天衣無縫の歌に満ちたピアノも、本当に素敵。

 魔法の音楽とともに、絵の中の鳥が歌いだしたかのような、絵の中の魚が泳ぎ出したかのような、夢幻のきらめきと生命にあふれた演奏。美しい風景が次々と立ち現れてくるような即興演奏の素晴らしさに、息を呑むような感じで聴き入っていました。







発送可能日
通常24時間以内に発送
価格
2243円
発売年月
1992-11-26
タイトル
ペルト:タブラ・ラサ

アーティスト
クレーメル(ギドン)

収録曲
1:フラトレス
2:ベンジャミン・ブリテンへの追悼歌
3:フラトレス
4:タブラ・ラサ
ブリテンへの鎮魂歌、のシンプルな繰り返しが深い哀悼を出しとりはりますわな
レビュー日:2007-12-02  評価:★★★★☆
おそらく、現代音楽ファンが聴くディスクなんでしょうか。

ただし、小難しい無調の現代音楽とは違います。ジャズ・ピアニストも1曲め(3曲めはベルリンフィルチェロパートによる同曲合奏)で入っておりますが、強いていうと同じフレーズを繰り返す点で、この現代音楽作曲家に通じますが、ここではグルーブはせず、同じフレーズが淡々(?)と繰り返されます。

わてが好きなのが2曲め、ブリテンへの鎮魂歌。この現代作曲家はブリテンとの個人的つきあいはなかったそうなんですが、透き通るようなシュツゥットガルトの各弦パートが同じ、魂と対話しとるかのようなフレーズを繰り返す。チェロにヴァイオリンが入り、そしてブリテンを私淑する気持ちを現すかのような深い哀悼を胸に秘めたようなコントラバスの沈痛なフレーズ。5分くらいの短い曲ですが、最初と最後の鐘の音が死者の棺を暗示するようですわな。

楽器の編成といい、曲の構成といい、ミニマル的というんでしょうか、交響的な音楽の発展とは逆の方向なんでしょうが、わてはマーラーの延長のようにこの曲を好きになりました。1, 3曲めのフラトレスはわてには単調に聴こえますが

アルヴォ・ペルトを世界に紹介した功績大のCD
レビュー日:2005-05-29  評価:★★★★★
ECMは、レーベル発足当時は、マル・ウォルドロンのアルバムが最初だった性か、どうしてもジャズ系の音楽レーベルと思いがちだった。マリオン・ブラウンや有名なカモメのジャケットの「リターン・トゥー・フォーエバー」やキース・ジャレットの一連の作品群、エバハード・ウェーバーのベース作品、オレゴンやパット・メセニー等々。しかし、ECMとは、「Edition of Contemporaly Music」の頭文字であった。このCDでアルヴォ・ペルトという作曲家が世界に紹介された事による反響は、凄かった。それまで、他のレーベルが採り上げなかった作品群をこぞって録音、発売しはじめたのである。BISやシャンドスなどのレーベルは、ティンティナブリ奏法以前の作品まで発売し、このCDに収められた「フラットレス」の室内管弦楽団版など洗いざらい録音している。勿論、ECMは、コンスタントに質の高い作品の紹介に努めている。このCDの発売により、現代音楽に対する見方ががらりと一変した事(例えばグレツキの交響曲が売れたりといった)は、マンフレッド・アイヒャーの功績による所が大きい。素晴らしい仕事である!

素晴らしい組み合わせ、クレーメルとキース!
レビュー日:2003-11-15  評価:★★★★★
1984年発売。最も注目の『Fratres』は1983年10月Baselで録音。ギドン・クレーメルの演奏をNHK交響楽団/アルバン・ベルグのヴァイオリン・コンチェルトを聴いた時の感動は今も忘れられない。そして、日本武道館でキース・ジャレットのソロ・コンサートを聴いたときの感動も、その背中を歪めうなり声をあげながら弾き続ける姿も忘れられない。二人は僕の頭の中の別のドアに分けられ、イメージと感動を積み重ねてきてくれた。その二人がともに演奏するという奇跡が起きた。奇跡を起こしたのはまたしてもマンフレート・アイヒャーだった。アイヒャー自身も元々はベルリン・フィルに在籍していた人物だ。すばらしい演奏家を見抜く力は誰よりも鋭い。ECM Newシリーズの白眉が本作だ。また、ベルトの曲も素晴らしい。二人の演奏以外の曲も素晴らしい。自宅でじっくりおちついて聴きたいアルバム。

素晴らしい組み合わせ、クレーメルとキース!
レビュー日:2003-11-15  評価:★★★★★
1984年発売。最も注目の『Fratres』は1983年10月Baselで録音。ギドン・クレーメルの演奏をNHK交響楽団/アルバン・ベルグのヴァイオリン・コンチェルトを聴いた時の感動は今も忘れられない。そして、日本武道館でキース・ジャレットのソロ・コンサートを聴いたときの感動も、その背中を歪めうなり声をあげながら弾き続ける姿も忘れられない。二人は僕の頭の中の別のドアに分けられ、イメージと感動を積み重ねてきてくれた。その二人がともに演奏するという奇跡が起きた。奇跡を起こしたのは、またしてもマンフレート・アイヒャーだった。アイヒャー自身も元々はベルリン・フィルに在籍していた人物だ。すばらしい演奏家を見抜く力は誰よりも鋭い。ECM Newシリーズの白眉が本作だ。また、ベルトの曲も素晴らしい。二人の演奏以外の曲も素晴らしい。自宅でじっくりおちついて聴きたいアルバム。

ECMレーベルを代表する作品
レビュー日:2002-08-23  評価:★★★★★
ECMのプロデューサーであるマンフレート・アイヒャーの美意識が最も理想的な形で実現されたレーベルを代表するすばらしい作品。常にプログレッシヴであったジャズが輝きを失いつつあった時にアイヒャーはペルトの作品に出会い、彼のレーベルで最も信頼を寄せていたピアニストのキース・ジャレット、そしてヴァイオリニストのギドン・クレーメル等を招いてこの作品を制作した。正に静寂と隣りあわせの音楽。静寂と音とが織りなすタペストリーである。タイトル曲のシュニトケによるプリペアードピアノはこの世のものとは思えない、筆舌に尽くし難い美しさである。







発送可能日
通常24時間以内に発送
価格
2800円
発売年月
2008-09-03
タイトル
ザ・ケルン・コンサート

アーティスト
キース・ジャレット

収録曲
1:ケルン、1975年1月24日 パートI
2:ケルン、1975年1月24日 パートIIa
3:ケルン、1975年1月24日 パートIIb
4:ケルン、1975年1月24日 パートIIc
ボクの人生を180度変えた音楽
レビュー日:2007-12-24  評価:★★★★★
30年くらい前、私は音楽家としての勉強の関係もあってクラシックしか眼中になく、クラシックが最も音楽として「深く、高尚なもの」と思っていました。高校の頃です。NHK FMに「軽音楽をあなたに」という番組があり、大衆的なものは「軽い」というイメージ付けが浸透していました。ところがその番組の中で「ケルンコンサート」が流れてきたとき、「軽」音楽にもこんなに深い音楽があるとは!と衝撃を受け、それからというもの、八神純子でもチューリップでも、いいものはいい!という価値観に生まれ変わりました。私の音楽人生の中で、転機になった1枚です。それからというもの彼の音楽にハマり続けましたが、他の方のレビューにもあるように、ソロではこれを超えるものは出ていないように思えます。
以前に彼のソロピアノを(他者によって)「精密に」コピーされた楽譜を出版する段になったとき、キース自身が選んだものはやはり「ケルン」の1作品(全曲)でした。そのことからも、キース自身が最も気に入っているものなのだと思います。

純粋音楽、快楽体験。
レビュー日:2007-11-10  評価:★★★★★
純粋音楽。
ほとばしってます。
奇跡が起きたのか?

ピアノの音に混じって、ときどきキース自身の呻きとも叫びともなんとも言い難い声も録音されています。

ドイツのケルンは奇麗な街です。大聖堂があります。奇麗な河が流れています。
奇麗な橋が架かっています。
ビールがうまいです。

ポカポカ晴れた日に、お部屋を軽く掃除してコーヒーでもすすりながら、タバコでも燻らせながら、大音量で聞いてみて下さい。
快楽音楽至福体験。
外ではすずめがチュンチュン鳴いてます。木の葉が風に揺れてます。

それらの音さえも包み込みます。

あー人生って案外捨てたもんじゃねーかもなー、、、、。

ほとばしるってこういうことかー!
なんだか分からない感情、エナジー、情熱、オーラ? 出まくっちゃってます。

こないだの新宿でのコンサートはいまいちだったけど。。

奇麗な森の中、小さな川をつたって行くと、行き止り。
そこにはこんこんと美しい湧き水が、途切れること無く湧いては流れ。
緑の水草を揺らし、美しい小魚が泳ぐ。

ありがとーキース。

天上のピアノ
レビュー日:2007-11-07  評価:★★★★★
冒頭の4つの音を聴いただけで、日常とは隔絶した世界に入ってしまったキース・ジャレットと云うピアニストの、孤独な魂を感じる。
「人間にこれほど美しいものが作れるのか・・・」と云って自殺者まで出たと云われる伝説のライヴ。
この日ドイツのケルンにおいて、キースは美の神に自らの魂を渡す代償としてこの音楽を得た。その後のキースは、ついにこの高みに達する事はない・・・

湖に石を投げた波紋
レビュー日:2007-09-01  評価:★★★★★
目を瞑って聴いてください
静かな湖に小石を投げて、、その波紋の音(実際音はありませんが)
それが このアルバムの第一印象でした

綺麗な、そして、切羽詰ったような 緊張感を感じます
ピアノが好きになったのはこのアルバムのせいなんです

心が震える演奏です。
レビュー日:2007-08-01  評価:★★★★★
キースが指先からつむぎ出す内省的な旋律は、
あるときは静かな湖面に降り注ぐ雨のようでもあり、
またあるときは冬空に舞う雪のようでもあります。
即興演奏とは信じられないほど美しく、
聴く者の心を震わせます。
できればヘッド・フォンを被り、
目を閉じて聴いてほしいです。







発送可能日
通常24時間以内に発送
価格
1075円
発売年月
2008-08-26
タイトル
Facing You

アーティスト
Keith Jarrett

収録曲
1:In Front
2:Ritooria
3:Lalene
4:My Lady; My Child
5:Landscape for Future Earth
6:Starbright
7:Vapallia
8:Semblence
奇跡の始まり
レビュー日:2008-10-16  評価:★★★★★
1970年頃、キースはコロンビアと契約していてコロンビア・アーティスト・マネジメント・ホールで初めての無伴奏ソロ・ピアノ・コンサートを行った。その後、グリニッジ・ヴィレッジのマーサー・アーツ・コンプレックスで同じくソロ・ピアノ・コンサートを行っている。しかし、この時の演奏が元で一方的にコロンビアはキースとの契約を打ち切ったという経緯がある。つまりコロンビアはキースのソロを認めなかったのだ。

しかしながらこの契約が打ち切られる前にECMのマンフレート・アイヒャーという男がキース宛にレコーディングの提案を手紙で送っている。アイヒャーの提案は次の3つだった。

1.チック・コリア、ゲイリー・ピーコック、デイブ・ホランド(つまり2台のピアノと二台のベース)によるレコーディング。
2.ソロ・ピアノのレコーディング。
3.ゲィリー・ピーコックとジャック・ディジョネットとのトリオ(!!!)。

これを受けて1971年秋のマイルスとのヨーロッパ・ツアーをぬってソロ・アルバムをやりたいとアイヒャーに伝えた。これが全ての奇跡の始まりだ。1971年11月10日オスロ。たった一回のセッションで本作は完成する。

マンフレート・アイヒャーがいなかったら今のキースもそしてジャズもどうなっていたかぼくには分からない。それほど計り知れないほど彼は偉大だ。コロンビアは自身の愚かさをその後嫌と言うほど知る事になる。

奇跡の始まり
レビュー日:2008-10-07  評価:★★★★★
1970年頃、キースはコロンビアと契約していてコロンビア・アーティスト・マネジメント・ホールで初めての無伴奏ソロ・ピアノ・コンサートを行った。その後、グリニッジ・ヴィレッジのマーサー・アーツ・コンプレックスで同じくソロ・ピアノ・コンサートを行っている。しかし、この時の演奏が元で一方的にコロンビアはキースとの契約を打ち切ったという経緯がある。つまりコロンビアはキースのソロを認めなかったのだ。

しかしながらこの契約が打ち切られる前にECMのマンフレート・アイヒャーという男がキース宛にレコーディングの提案を手紙で送っている。アイヒャーの提案は次の3つだった。

1.チック・コリア、ゲイリー・ピーコック、デイブ・ホランド(つまり2台のピアノと二台のベース)によるレコーディング。
2.ソロ・ピアノのレコーディング。
3.ゲィリー・ピーコックとジャック・ディジョネットとのトリオ(!!!)。

これを受けて1971年秋のマイルスとのヨーロッパ・ツアーをぬってソロ・アルバムをやりたいとアイヒャーに伝えた。これが全ての奇跡の始まりだ。1971年11月10日オスロ。たった一回のセッションで本作は完成する。

マンフレート・アイヒャーがいなかったら今のキースもそしてジャズもどうなっていたかぼくには分からない。それほど計り知れないほど彼は偉大だ。コロンビアは自身の愚かさをその後嫌と言うほど知る事になる。

アーとってもモドカシー
レビュー日:2004-12-10  評価:★★★★★
いいなあこれ。この浮遊感に満ちたピアノは最高だ。僕らに何かを語りかけてくる。でも、この音楽を言葉にするのがどうも難しい。ロック・ゴスペル・ソウル・クラシック・ジャズ... 色々な表現の仕方があるだろうが、すべてぴったりこない。ある部分あっているんだけど、全体を言い当ててはいない。とってももどかしい。ピアノを弾くときのキースのように身をくねってしまいたい程だ。だけど、それが音楽の本質って言う気もする。つまり言葉に出来ないサムシングそれが音楽だ。「君と面と向かって」で、キースがピアノというフィルターを通じて、僕らに語りかけくるのは決して言葉にならないこのフィーリング。でもそれでいいんだろう。そんなアンニュイな感情をパッキングしたのがこのCDだ。今はただ単にこの音に身を任せていたい。

奇跡の始まり
レビュー日:2003-10-04  評価:★★★★★
1970年頃、キースはコロンビアと契約していてコロンビア・アーティスト・マネジメント・ホールで初めての無伴奏ソロ・ピアノ・コンサートを行った。その後、グリニッジ・ヴィレッジのマーサー・アーツ・コンプレックスで同じくソロ・ピアノ・コンサートを行っている。しかし、この時の演奏が元で一方的にコロンビアはキースとの契約を打ち切ったという経緯がある。つまりコロンビアはキースのソロを認めなかったのだ。しかしながらこの契約が打ち切られる前にECMのマンフレート・アイヒャーという男がキース宛にレコーディングの提案を手紙で送っている。アイヒャーの提案は次の3つだった。1.チック・コリア、ゲイリー・ピーコック、デイブ・ホランド(つまり2台のピアノと二台のベース)によるレコーディング。2.ソロ・ピアノのレコーディング。3.ゲィリー・ピーコックとジャック・ディジョネットとのトリオ(!!!)。これを受けて1971年秋のマイルスとのヨーロッパ・ツアーをぬってソロ・アルバムをやりたいとアイヒャーに伝えた。これが全ての奇跡の始まりだ。1971年11月10日オスロ。たった一回のセッションで本作は完成する。マンフレート・アイヒャーがいなかったら今のキースもそしてジャズもどうなっていたか僕には分からない。それほど計り知れないほど彼は偉大だ。

美しい感情
レビュー日:2003-02-04  評価:★★★★★
とても嬉しいことがあった時、目覚めた朝が美しかった時、愛する人とともにある時、なぜか美しい感情を味わいたくなった時・・・そんな時に真っ先にこのアルバムを聴きたくなるのです。ジャレットのピアノが流れ始めると、僕の思考はピアノの旋律を離れ、その流れに乗せて、自ら溢れ出る感情を楽しんでしまうのです。このアルバム自体にそんなメッセージが込められているのでしょうか?きっとジャレットは、何も意図せずに、ただただ美しい演奏を繰り広げたのではないでしょうか。その何も強要しない音楽が、聴く者それぞれが持つ、それぞれのもっとも美しい感情を引き出してくれるのです。







発送可能日
通常24時間以内に発送
価格
1861円
発売年月
1999-11-16
タイトル
My Song

アーティスト
Keith Jarrett Quartet

収録曲
1:Questar
2:My Song
3:Tabarka
4:Country
5:Mandala
6:Journey Home
氷のサックス・魂のピアノ・・でもとてつもなく暖かい
レビュー日:2008-10-07  評価:★★★★★
このアルバムはキース・ジャレットの作品ではあるが、ヤン・ガルバレクの作品としても素晴らしい出来栄えだ。この人のソプラノ・サックスを僕は氷のサックスと例えたい。氷といっても冷たいのでなく、氷のように強く美しいのだ。最初にこの人の「ウィッチ・タイ・ト」のサックスを聴いた時の感動は今も忘れられない。ジャレットのピアノも全アルバムで一番暖かい気がする。忘れる事ができない、何度も何度もこれからも聴くであろう名盤。

生きていてよかったと思わせてくれる名曲・名演
レビュー日:2008-09-06  評価:★★★★★
本作はどの曲も美しい粒ぞろいの見事な演奏ばかりで、キースの諸作品の中で、ケルンコンサートとともに2大巨峰を形成する、奇跡的な作品だと私は思う。特にタイトル曲とCountryが好きだ。CountryでBaseがリードをとり、その後キースのピアノが入ってくる瞬間は筆舌に尽くし難い。大げさでなく、このような演奏を聴けるなんて、人生捨てたものではない、これまで生きてきてよかった、と前向きな気持ちにさせてくれます。そんな、キースたちからの素晴しい珠玉の贈り物です。

ECMの名手たちが織りなす珠玉の名作
レビュー日:2006-05-27  評価:★★★★★
1977年の録音でキース・ジャレットがECMに残した最高傑作です。メンバーはサックスに「北欧のコルトレーン」ヤン・ガルバレク、ベースにパレ・ダニエルソン、ドラムにヨン・クリステンセンといういわゆる「ヨーロピアン・カルテット」という構成ですが、まったく同じメンバーとしては1973年のアルバム「ビロンギング」以来の4年ぶりの再会ということになります。

ジャレットとガルバレクという2人の巨匠が生み出すメロディーラインの美しさ、そして比類なきリリシズムと叙情性は、同じメンバーによる前作「ビロンギング」と比較すると格段に向上し、それにECMの名プロデューサー、アイヒャー氏の味付けがブレンドされた名曲の数々は、ため息がでるほどの魅力に満ちています。やや消化不足に感じられたジャレットに内包する内省性は、名手たちが生み出すメロディーによって確実に昇華され、聴く者の心を揺さぶるのです。特に4曲目「Country」で聴かれる2人が作り出すあまりにも美しすぎる音の世界は、ECMのみならず90年代のジャズシーンの中でベスト10には確実に入る名曲中の名曲です。かれこれ20年以上前から聴いていますが、いつも新鮮な気持ちにさせてくれます。この曲だけでも★5つを進呈したくなるほど。

しかし、ガルバレクほど組む相手によってまるで違う印象を与えるサックスプレイヤーってほかに見当たりませんね。

爽やかな風が部屋を駆け抜けるような雰囲気のアルバムです
レビュー日:2005-02-20  評価:★★★★★
キースも難解な作品が多いので、緊張を強いられるため、『ケルン・コンサート』以外は、あまり聴きません。親しみやすいアルバムでは、この『マイ・ソング』が挙げられます。ケルンでの伝説のコンサートの後、彼が、北欧の名ミュージャンと録音したのが、この作品です。1977.11にオスロで録音し、ヤン・ガルバレク(サックス この人がとても雰囲気のあるあたたかい音を出しています)、パレ・ダニエルソン(ベース)、ヨン・クリステンセン(ドラムス)、の4人のクァルテットです。後の2人はあまり良いとは思えないのですが・・。ポピュラー・ミュージックの雰囲気を漂わせますが、この時代はフュージョンが台頭しだした頃で、音楽的には、よりポップなものを目指していたのでしょう。後の「スタンダード」シリーズにつづくようです。2曲目の「マイ・ソング」を休日の朝に聴くと、爽やかな風が部屋を駆け抜けるようで、一日がとても幸せな気分で始まります。透明感のあるピアノはキースそのものですが、ヨーロッパに行ったことで、きっと彼の人間性にも良い影響を与えたのでしょうね。

beautiful & peaceful songs...
レビュー日:2004-10-10  評価:★★★★★
−これ私のお気に入りの1つ。レコードもCDも持っている。このアルバムとは別の意味ですごいKeithやジャズにこだわるなら少々ポップな感じで物足りないと評する人がいても不思議ではないが、これはマジでおすすめの一品。どの曲も美しく各楽器がいい感じで魂が共鳴して歌っている。素直な気持ちで各楽器の音に耳を傾けてみよう。心が洗われる感じ。特にMy−− SongやCountryなんかは万人に愛されるのではないだろうか。一方、中でも特にMandalaは取っ付きにくいかもしれないが、何年も聴いていると何だかMandalaって感じがわかるような気がしてきて、これも実に捨てがたい。最後をしめくくるJourney−− Homeは、その題名から受ける印象どおりで、素晴らしいendingを提供している。なお、輸入版と国内版それぞれ値段を確認してから購入した方がいいかも。輸入版の方が安いとは限らない。今は国内版の方がお買い得。どちらにしても、これ買って損無し。peace...−







発送可能日
通常24時間以内に発送
価格
1861円
発売年月
2000-05-09
タイトル
Staircase

アーティスト
Keith Jarrett

収録曲
1:Staircase, Pt. 1
2:Staircase, Pt. 2
3:Staircase, Pt. 3
4:Hourglass, Pt. 1
5:Hourglass, Pt. 2
6:Sundial, Pt. 1
7:Sundial, Pt. 2
8:Sundial, Pt. 3
9:Sand, Pt. 1
10:Sand, Pt. 2
11:Sand, Pt. 3
スタジオ録音による70年代キース・ピアノ・ソロのピュアな音の何と美しいことか
レビュー日:2008-10-16  評価:★★★★★
キース・ジャレットの70年代を代表するピアノ・ソロの作品といえば、どうしてもライヴの大作「ソロ・コンサート」、「ケルン・コンサート」、「サンベア・コンサート」を思い浮かべるが、本作も忘れないで欲しい。76年5月パリのスタジオでの録音で、全体が4曲に分かれ(LP2枚の計4面に対応)、夫々がさらに2または3パートに分かれているが、おそらくスタジオでの即興演奏であり、また曲やパートが変わることで大きく印象が変わることはないので、トータルでまとまりのある1つの大曲として聴ける。そして、全体のトーンは「サンベア・コンサート」に近い印象を受け、しかもキースの大曲に時としてある、ブルースまたはゴスペル調の演奏や難解な現代音楽風演奏が長く続く展開はほとんどないと言ってよく、気にならない。キースのリリカルなピアニズムが大半を支配し、非常に美しい作品だ。録音も極めて良好。本作の中では特に「ステア・ケース」のパート1、「砂どけい」のパート2、「日どけい」のパート1と3、「砂」のパート3が私は大好きだ。ケルン・コンサート・パート1やソロ・コンサートほどのドラマはないかもしれないが、キースのピアノ・ソロの静かな叙情の美を愛する人には、70年代キースのピアノ・ソロの名作としてお薦めの作品です。なお、LP時代のジャケ両面および内側のアートワークも素晴らしいので、以前に発売された紙ジャケ盤を入手することも考えるのがよいでしょう。

頭の中を数多くのピアニストが去来して
レビュー日:2008-10-16  評価:★★★★★
1976年5月パリで録音。ディスコグラフィーの順序で言うと『心の瞳』の次、『Hymns Spheres』の前、そしてあの『サンベア・コンサート』の2つ前の作品と言う事になる。スタジオ録音のソロ・ピアノとしては『フェイシング・ユー』の次の作品がこれということになる。

この作品の中でぼくはキースの頭に去来する過去の偉大な作曲家達を感じずにはおられない。多くの印象派の作曲家、たとえばクロード・ドビュッシーやモーリス・ラベル。片や猛烈に走り出そうとするパッセージにはベーラ・バルトーク。感じられるのは不思議なくらいジャズの先達ではなく、多くの近代クラシックの作曲家の影だ。

ライブでないだけにキースの作品の中では閉じられた環境の中でインスパイアされた曲ということになり異色だ。ただおそらくキースはあらゆる状況の中に自らを置き、どう自らがインスパイアされるかを知り!!たかったのではないだろうか。

自らが一種の触媒であり、おのおのの状況の中で、どう化学変化し何が結果として残るか自ら分からない。そういった『天啓』を化学変化させるピアニストだと思う。

最も宣伝されなかったが最も売れ続けているアルバムの一つでもある。

くるくると変転する万華鏡のような11の小品集
レビュー日:2008-05-09  評価:★★★★☆
 珠玉の宝石の如き名盤『ケルン・コンサート』からおよそ一年半後に録音された、キース・ジャレットの、同じくソロ・ピアノのアルバム。1976年5月、パリのDavout Studioでの録音。
 「階段(STAIRCASE)」「砂時計(HOURGLASS)」「日時計(SUNDIAL)」「砂(SAND)」の4部、11の曲から構成されています。付けたタイトルに明確な理由があるようには思われず、『11の組曲で出来たピアノ小品集』といったアルバムでした。

 天空から雨が降り注ぎ、見えない手のひらから無数の砂がこぼれ落ちるような「階段」のPart2(6:57)。
 水滴が跳ね、はじけ、旋回する感じの「砂時計」のPart2(14:03)。
 ぺかぺかと明滅する鉱石を思わせるピアノの響きがした「日時計」のPart1(8:57)。
 殊に、透きとおった抒情と静けさを湛えて煌めいていたトラック5、「砂時計」のPart2の音楽に魅せられましたね。

 くるくると変転する万華鏡のような趣、と言ってもいいかなあ。
 あまりの美しさにくらくらっとなった『ケルン・コンサート』ほどのインパクトはなかったけれど、粒の大きさも種類もさまざまな宝石を集めたら、こんな素敵な小品集が出来上がりました、みたいな一枚。74分27秒。キース・ジャレットの小宇宙。

何という美しさ、激しさ、そして儚(はかな)さか
レビュー日:2007-06-12  評価:★★★★☆
 LPは2セット買った。1つは保存用、いま1つは聴きまくり用として。のちにCD化されたとき、2枚組5800円という、当時決して安いとはいえなかった値段を、ものともせずに即購入。
 今でも繰り返し聴いている。とりわけHourglass Part 2。何という美しさか。キースの即興ピアノソロの中でも、サンベアの京都Part 1、同じくサンベアの東京アンコール、そしてケルンのPart 2cと並んで、私にとっては生涯聞き続けるであろう名演だ。
 Sundialも、悲壮感ただようPart 1と、ある種の諦念をも感じさせるPart 3にはさまれて、私が勝手に「神経質なトッカータ風断章」と呼んでいるPart 2の躍動感がたまらない。 他の2曲、StaircaseとSandも佳品。
 ただ、1曲1曲が比較的短く、しかもスタジオ録音なので、長尺のライブパフォーマンスの際に聞かれるような…何といえばいいのだろう?「うねり」?「グルーヴ」?…が生じ始める前に演奏が終わってしまうような不全感も否めない。
 よって星4つとしたが、それでもここに収められた演奏が、信じがたいほどに美しく、激しく、儚い夢のような響きに満ちていることに変わりはない。個人的には、キースのスタジオ録音における最高傑作だと思っている。

頭の中を数多くのピアニストが去来して
レビュー日:2003-09-21  評価:★★★★★
1976年5月パリで録音。ディスコグラフィーの順序で言うと『心の瞳』の次、『Hymns Spheres』の前、そしてあの『サンベア・コンサート』の2つ前の作品と言う事になる。スタジオ録音のソロ・ピアノとしては『フェイシング・ユー』の次の作品がこれということになる。この作品の中で僕はキースの頭に去来する過去の偉大な作曲家達を感じずにはおられない。多くの印象派の作曲家、たとえばクロード・ドビュッシーやモーリス・ラベル。片や猛烈に走り出そうとするパッセージにはベーラ・バルトーク。感じられるのは不思議なくらいジャズの先達ではなく、多くの近代クラッシックの作曲家の影だ。ライブでないだけにキースの作品の中では閉じられた環境の中でインスパイアされた曲ということになり異色だ。ただおそらくキースはあらゆる状況の中に自らを置き、どう自らがインスパイアされるかを知り!たかったのではないだろうか。自らが一種の触媒であり、おのおのの状況の中で、どう化学変化し何が結果として残るか自ら分からない。そういった『天啓』を化学変化させるピアニストだと思う。最も宣伝されなかったが最も売れ続けているアルバムの一つでもある。







発送可能日
通常24時間以内に発送
価格
1680円
発売年月
2007-11-07
タイトル
バッハ:リコーダー・ソナタ集

アーティスト
ジャレット(キース) ペトリ(ミカラ)

収録曲
1:6つのリコーダー・ソナタ集 ソナタ ロ短調 BWV1030 I.Andante
2:6つのリコーダー・ソナタ集 ソナタ ロ短調 BWV1030 II.Largo e dolce
3:6つのリコーダー・ソナタ集 ソナタ ロ短調 BWV1030 III.Presto
4:6つのリコーダー・ソナタ集 ソナタ ロ短調 BWV1030 IV.Allegro
5:6つのリコーダー・ソナタ集 ソナタ ト長調 (原曲:変ホ長調) BWV1031 I.Allegro moderato
6:6つのリコーダー・ソナタ集 ソナタ ト長調 (原曲:変ホ長調) BWV1031 II.Siciliano
7:6つのリコーダー・ソナタ集 ソナタ ト長調 (原曲:変ホ長調) BWV1031 III.Allegro
8:6つのリコーダー・ソナタ集 ソナタ ト長調 (原曲:イ長調) BWV1032 I.Vivace
9:6つのリコーダー・ソナタ集 ソナタ ト長調 (原曲:イ長調) BWV1032 II.Largo e dolce
10:6つのリコーダー・ソナタ集 ソナタ ト長調 (原曲:イ長調) BWV1032 III.Allegro
11:6つのリコーダー・ソナタ集 ソナタ ハ長調 BWV1033 I.Andante-Presto
12:6つのリコーダー・ソナタ集 ソナタ ハ長調 BWV1033 II.Allegro
13:6つのリコーダー・ソナタ集 ソナタ ハ長調 BWV1033 III.Adagio
14:6つのリコーダー・ソナタ集 ソナタ ハ長調 BWV1033 IV.Menuetto I&II
15:6つのリコーダー・ソナタ集 ソナタ ト短調 (原曲:ホ短調) BWV1034 I.Adagio ma non tanto
16:6つのリコーダー・ソナタ集 ソナタ ト短調 (原曲:ホ短調) BWV1034 II.Allegro
17:6つのリコーダー・ソナタ集 ソナタ ト短調 (原曲:ホ短調) BWV1034 III.Andante
18:6つのリコーダー・ソナタ集 ソナタ ト短調 (原曲:ホ短調) BWV1034 IV.Allegro
19:6つのリコーダー・ソナタ集 ソナタ ヘ長調 (原曲:ホ長調) BWV1035 I.Allegro ma non tanto
20:6つのリコーダー・ソナタ集 ソナタ ヘ長調 (原曲:ホ長調) BWV1035 II.Allegro
21:6つのリコーダー・ソナタ集 ソナタ ヘ長調 (原曲:ホ長調) BWV1035 III.Siciliano
22:6つのリコーダー・ソナタ集 ソナタ ヘ長調 (原曲:ホ長調) BWV1035 IV.Allegro assai
リコーダーのヴィルトゥオーゾ Michala Petri との共演
レビュー日:2008-05-22  評価:★★★★★
ジャレットの左手は通奏低音を奏し、右手は旋律楽器を奏している。バッハの合奏形式におけるトリオ・ソナタの音楽を明確に聴くことができる。またBWV 1030 - 1035は、本来、フルート・トラヴェルソ(横笛)のための作品であるにもかかわらず、リコーダーのヴィルトゥオーゾ Michala Petri と共演したのもジャレットのセンスの良さを感じさせる。なぜなら、そのことによって、作品をより繊細に表現できてる。リコーダー独特の表現が成功していると言うことである。Michala Petri のヴィルトゥオージティも聴き応えあり。ちなみに、私がこのCDを、行きつけのジャズ喫茶のマスターに聴かせたところ、BWV1030のプレストが「ドライヴしている」と、大いにヒットした。そして彼もこのCDを購入するにいたる。

1992年録音

何と生き生きとした演奏だろう。
レビュー日:2007-11-19  評価:★★★★★
本作は、92年スタジオ録音・発表の作品を、24ビット・192kHzリマスタリング、ルビジウム・クロックジェネレーター制御による高精度レーザーカッティングによって音質を高めて再発売したもの。収められている6つのソナタはフラウト・トラヴェルソ(フルートの先祖)のために書かれたものであり、バッハの作品ではない可能性が高い2曲も含まれているが、そんなことはお構いなしにミカラ・ペトリのリコーダーとキース・ジャレットのチェンバロで文句なしの名演を聴かせてくれる。特に現代最高のリコーダー奏者であるミカラのリコーダーの生気溌剌たる演奏と輝くばかりの音色が素晴らしい。それをキースのチェンバロがしっかり支える。クラシックの枠から逸脱する訳ではないし、キースが演奏中にうなったりする訳ではないが、2人のインスピレーションに満ちたインタープレイは見事と言うしかない。キースのクラシックなんてと思っている人や学校の音楽の時間でリコーダー嫌いになった人、あるいはバッハに近寄りがたさを感じている人には、それら偏見を払拭すること請け合いの、実に気持ちよく聴ける作品として本作をお薦めしたい。







発送可能日
通常24時間以内に発送
価格
2243円
発売年月
1992-08-26
タイトル
バッハ:ゴルトベルク変奏曲

アーティスト
ジャレット(キース)

収録曲
1:ゴルトベルク変奏曲
キース・ジャレットのハープシコードによるバッハ。心がすーっと静まっていきます。
レビュー日:2008-03-15  評価:★★★★☆
 音楽の流れが自然で、ゆったりと、味わうように進んでいく演奏。随所でひらめく装飾音符の彩りも魅力的で、ハープシコードの雅(みやび)な音色と相俟って素敵でしたね。
 かしこまって窮屈な演奏とは対極にある、のびやかで、くつろいだバッハ。聴いているうちに、心がすーっと静まっていきました。
 
 時々、もう少し溌剌としたイキのよさが欲しい気もしたけれど、これはこれで、味わい深い、優雅な『ゴルトベルク変奏曲』として親しめます。
 一例を挙げれば、エンディングへと向かう前の「第25変奏」のアダージョ。十二分に、ゆったりと、かみしめるように弾かれていくここでの7分20秒の演奏が、後の変奏の軽やかさを際立たせる上で、よく効いている気がしました。緩急の付け方、間の取り方など、さすがによく考えて演奏しているなあと。←キース・ジャレットほどのビッグな才能を持つ演奏家に対して、なんというおこがましい言いよう。失礼しました。

 1989年1月、八ヶ岳高原音楽堂での録音。

 ここでのハープシコードの演奏とは違うピアノの演奏では、何と言っても、グレン・グールドの新旧両盤(テンポをはじめ、全く印象の違う演奏です)が、バツグンの聴きごたえ。
 なかでも、颯爽と駆け抜ける一陣の風のような旧盤(1955年録音。38分23秒)は、マイ・フェイヴァリット。お気に入りです。

10年以上を要した
レビュー日:2006-06-24  評価:★★★★★
 1989年正月、八ヶ岳での録音だ。それ以外にライブ演奏もあった。厳冬期の高原にわざわざ足を運んでキースの音楽を聴くなんて、いいなあと思ったものだ。でも、CDを聴いてみて正直、よくわからなかった。あまりにも凡庸に思えた。CD解説には、バッハ研究家の樋口隆一氏のキースへのインタヴューが載っていて、キースのバッハへの想い、演奏者としての姿勢などを知って納得してはみたものの、CDを聴くとやっぱり凡庸に聞こえてしまった。
 ところがそれから10年ほど経って、キースの演奏が急に私に迫ってきた。「私は今、この楽譜を初めて手に取りました」と言わんばかりの、時にたどたどしい、時にうれしさに満ち溢れた音が。それ以来、ゴルトベルクの愛聴版となった。これと関係があるのかどうか?最近ではあれほど熱中していたグールドの演奏が、私にとって輝きを失いつつある。

眠る前にGOOD
レビュー日:2005-10-22  評価:★★★☆☆
 本作は89年のキースの作品。まず「よくこの作品を選んだなぁ!」と感嘆しますよね。グールドがバッハ演奏の世界に残したトラウマのようなものって相当に根が深く、バッハの作品を聴く時にまずグールドと無意識のうちに比較してしまうという人は圧倒的多数派でしょう(キースのファンは除く)。世界でバッハを聴く9割の人は「グールド以外のゴールトベルクなんか要らない」と思ってそうですしね。ので、とりあえずその勇気に★ 個人的にはキースからクラシックに入っていったのでそうしたことはなく、またグールドとの冷静な比較は最近出来るようになったんですけど。
 キースのクラシック作品に共通して言えることですが、どれもジャズの世界で得た名声とか表現方法とかそういうものを殆ど感じさせないと思います。グールドの演奏は「グールドベルク」と揶揄したくなるほど演奏者の個性が強いですが、キースの演奏はあくまでもバッハの作品の美しさに焦点を当てており、とにかく敬虔に、思慮深く弾いている様子が目に浮かびます。またピアノのときとは違いますがやはりタッチがきれい。他の演奏者と響きが違うんですね。これは一体どういうことなんでしょ?グールドが歯切れよく溌剌と弾くところをウェットに弾かれたりすると「なんだかなぁ」という気もするんですが、ま、これもありでしょうか?いずれにせよ、チェンバロの「ゴルトベルク変奏曲」を聴きたくなった時とか、眠る前に「ゴルトベルク変奏曲」を聴きたくなった時などにいい作品だと思います。

リラックスした、しかし凛とした演奏
レビュー日:2005-07-10  評価:★★★★★
ゴールトベルク変奏曲は本CDの他にグールドのピアノ版を持っています。例えば最初の<アリア>では、どちらも同じようなゆったりとしたテンポ運びをしていますが、グールドの演奏が静かな中にも緊張感が満ちているのに対し、ジャレットはリラックスした感を受けました。楽器の音色も透明感があり、朝の通勤電車の中では好んでジャレットの方を聴きます。

客観的な構造のバッハ音楽に限りなく浸透する喜び
レビュー日:2005-05-14  評価:★★★★★
 キース・ジャレットのクラシックではゴルドベルグをよく聴いてきた。ジャズ風に弾いているわけではなく、むしろオーソドックスなバッハと言えよう。ただ、この演奏には自然で豊かな音楽の流れがある。もちろん、録音のすばらしさや楽器の音色の美しさも魅力的だが、なにより音楽に限りなく浸透する喜びが、この演奏からは感じられるのだ。 感性をフルに生かして、その曲の中にどこまでも深く入り込みつつも、バッハの音楽自体が持つ客観的な構造を尊重して奏でてゆく。その両要素をそれぞれどれだけ充分に実現させながら、自らの演奏の中で統合してゆくか。そして、その喜びを聴き手の「ハート」のなかに伝え、再現しうるか。ジャンルにこだわった論議の空しさを痛感させるキースの「音楽」であり、バッハのゴルドベルグである。